梅雨や夏場に注意しなければならない熱中症の対策が企業で6月から義務化されました。新居浜市内の鉄工所でも職場のクールダウンへ取り組みが始まっています。
新居浜市多喜浜の西岡鉄工所。工場は暑さを逃れる場所がなく4日の工場内の温度は29.5度に。梅雨や夏本番に向け暑さ対策が課題です。この対策として新たに導入を決めたのが…
従業員:
「やっぱり涼しい、涼しい、十分涼しい。ほんまじゃ」
工場内に設けられたのは透明のテント。熱気がこもった場所に涼しい空間を作るクーラーテントなんです。本格的な設置を前にデモンストレーションが行われました。
西岡鉄工所・西岡圭社長:
「工場の中の暑さ対策をするなかで、いいツールがないかと探してまして、岡山の展示会でデモを見させてもらって、非常に効果があったので製造現場に置いてみてもいいかなと思ったのがきっかけ」
テントの中には、専用のスポットクーラーから冷やした空気が送り込まれ、涼しい空間を確保します。この設備は環境機器製造販売業「スイデン」が手がけています。
スイデン高松支店・吉廣優支店長:
「スポットエアコンを使用して、中の空気を循環させて冷房を効かせるというものになります。外気温からしますと5~8度位は涼しくなります」
西岡鉄工所ではこれまで、スポットクーラーを熱風の発生にもつながるため使わず、作業場ごとに送風機の設置や電動ファンの付いた服の着用などで、暑さ対策をとってきました。
クーラーテントの導入によって、気軽に素早くクールダウンできるようになり、従業員も早速、快適さを実感しました。
従業員:
「工場内は普段かなり暑いんですけども、ここだと体の負荷とかもだいぶ冷やせていいと思います。これから(工場内の)温度が上がっていくので、この中でどれだけ暑さをしのげるかという感じですね」
西岡圭社長:
「製造現場に少しでもいやしになる空間があって、『ちょっと自分が暑いな、体調若干悪いな』と思った時に、気軽に使えるのは大事な要素になると思います」
鉄工所ではこのクーラーテントを6月末にも設置し、従業員から要望があればさらに増やしたいとしています。
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