プロ野球、読売巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督が3日朝早く、肺炎のため亡くなりました。
89歳でした。
立教大学を卒業後、巨人に入団した長嶋さん。
昭和34年の天覧試合、伝統の巨人・阪神戦では劇的なサヨナラホームランを放ち、その瞬間、「国民的ヒーロー」が誕生しました。
昭和という時代を鮮やかに彩った「背番号3」。
王貞治さんと共に巨人の黄金時代を築き上げ、MVP5回、首位打者6回、ホームラン王2回、通算打率は3割5厘。
ホームラン444本を放ち、引退セレモニーでの「きょう引退を致しますが、我が巨人軍は永久に不滅です！」という言葉は伝説となりました。
引退後には監督として巨人を率い、平成6年、念願だった日本一を手にします。
平成13年に監督を勇退し、巨人の終身名誉監督に就任。
平成25年には愛弟子・松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞。
授与式では、松井さんの投げたボールを左手1本で打ち返そうとし、観客席をどよめかせました。
老いてもなお衰えない野球への情熱。
東京オリンピックの開会式では、世界中が注目する中、聖火ランナーという大役を務めました。
松井さん、王貞治さんと3人で聖火を運んだ長嶋さん。
日本のスポーツ界を明るく照らし続けてきました。
「ミスタープロ野球」、選手としても監督としても野球の魅力を全身で伝え、世代を超えて愛された長嶋茂雄さんが永い眠りにつきました。
