ウクライナのゼレンスキー大統領は「首脳会談なしに停戦は実現しない」と強調し、ロシアに対し首脳会談の実施を求めました。
ゼレンスキー大統領は2日、訪問先の東ヨーロッパ・リトアニアでオンライン会見を行いました。
トルコのイスタンブールで行われた停戦を巡るロシアとの2回目の直接交渉で、停戦合意が見送られたことを受け、ゼレンスキー氏は「首脳会談なしに停戦は実現しない」と述べ、アメリカとトルコ、ウクライナ、ロシアの4カ国による「首脳サミット」の開催を求める考えを示しました。
また、新たな捕虜交換では軍関係者1000人に加えて政治犯やジャーナリストなど約200人も対象となる可能性に言及し、今週中にロシア側とリストを交換するとしています。
一方、ウクライナはロシアが連れ去ったとする子どもの返還を求めて約400人のリストを提出しました。
ロシア側からは「最大10人の子どもに関して対策を講じる」との回答があったことを明らかにし、ゼレンスキー氏は「子どもを連れ去ったと認めたことが重要だ」と述べました。
これに対し、ロシア側は「連れ去りではない」とする一方、子どもの保護者が判明したら返還に応じるとしています。
今後、子どもの返還に向けた手続きが進められる見通しです。