新潟県新発田地域振興局の官製談合事件を受け、県が設置した有識者会議の7回目の会合が開かれました。
この事件ではおととし、県新発田地域振興局が発注した工事で当時の農村整備部長が入札予定価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・起訴され、業者を含めた4人が有罪判決を受けています。
再発防止に向け、県が設置した外部の有識者会議は今回、歴代部長に対し、談合に関する引継ぎの有無などについてヒアリングを実施。
有識者会議はこれまでに裁判記録を確認した結果、一部の個人間で引継ぎがあったとの見解を示していますが、今回のヒアリングでは回答した全員が「引継ぎはなかった」と答えたということです。一方…
【有識者会議 中村葉志生 座長】
「色々なプレッシャーがあって、人に相談なんてできず、抱え込んでしまったということが実態としてあった」
中村葉志生座長は、再発防止策のとりまとめに向け、公益通報のハードルを下げる必要性などを指摘しました。