就任から12日、2000円台の備蓄米の販売を早くも実現させた小泉農水相は、2日も国会で米について「今平均で4200円というのは私は適正であるとは思えません。今の水準が適正価格ではないと思っているので、備蓄米を出している価格は適正価格だと思う、備蓄米としては」と述べました。

気になる現在の米の店頭価格はいくらに?
都内のスーパーを徹底調査しました。

大阪市のスーパーでは、2022年産の古古米を目当てに約1000人が詰めかけました。

一番乗りの客は「(Q.何時から並んでいた?)昨日の10時です。やっぱり1番!何でも1番がええ!2位はあかんねん!」と話しました。

愛知・名古屋市でも長蛇の列。
店内には5kg税込み2138円の古古米が山積みに。
多くの客が受け取っていました。

古古米を購入した人は「うれしいですね、小泉大臣のおかげで」と話しました。

一方、米をめぐっては、2日も様々な動きが。

サトウ食品は、2日の出荷分から全てのパックご飯を約11%から14%値上げ。
また、はごろもフーズと東洋水産も、6月から一部のパックご飯を値上げします。

一方、セブン-イレブンは2日、米を手軽に味わってほしいなどとして、11日から14日までの4日間にわたり、おにぎり・寿司スーパーセールの開催を発表。
税込み183円までの商品は108円に割引され、178円の梅おにぎりも108円で買えることに。

現在の米の店頭価格はどうなっているのでしょうか。

「イット!」が2日、都内のスーパー7店舗を調べたところ、銘柄米に限ると、どれも税込み4000円超え。
最も安い銘柄米はオーケーの4079円(税込み)でした。
今もなお、高止まりが続いていることが分かります。

街では「もちろん下がってほしい。とりあえず3000円台まで」「はっきり言って困る。バランス良く安くなってほしい。(価格が)上がったり下がったりせずに」などの声が聞かれました。

米はいつ安くなるのか。
街の米専門店では、玄米の仕入れ価格が徐々に下がっているといいます。

内田米店・内田幸男代表:
今まで60kgで5万円していたのが4万4000円くらいになってる。(60kg)3万5000円くらいで仕入れることができれば、5kg3000円台で売ることが可能になる。

こちらの米店では5月30日、2021年産の古古古米を24トン申請。
大手スーパーに多くの客が並ぶ光景を見て、備蓄米への期待感を抱いていました。

内田米店・内田幸男代表:
あんなに並ぶものかと思いました。やっぱりそれだけコメが高かったので、安いコメを求めるお客さんがいることは事実。今回みたいに一度にドバッと我々にいただけるのであれば、市場価格は下がってくると思う。

税込み1800円程度となる古古古米の流通が米価格全体にどう影響するのか注目です。

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