教育現場で生徒の自死を招いてしまうような「行き過ぎた指導」について考えるシンポジウムが開かれました。

「全国学校事故・事件を語る会」が開いたシンポジウムには、子どもを亡くした遺族や教育の専門家などが参加し、2021年に大阪の清風高校でカンニングした当時17歳の男子生徒が自殺したことなどが議論されました。

遺族は「一定の指導は必要だが、行き過ぎた指導によって自殺した」と学校に対して民事裁判を起こしています。

訴えによると、遺族側は「全教科0点、写経80巻などの処分を受けた」「『卑怯者』と言わされた」と主張していて、この裁判の原告側意見書を書いた研究者が指導のあり方を指摘しました。

【日体大・南部さおり教授】
「懲らしめではなくて、教え育てようとする理念、こういうものが絶対に必要であると思います」

研究者は「未熟な生徒に対し、人権侵害のような『懲戒』をすることが必要なのか」と訴えかけました。

関西テレビ
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