福島県の「いわき信用組合」が繰り返した不正な融資は、少なくとも247億円に上ると認定されました。
「いわき信用組合」の不正について、第三者委員会が30日、調査報告書を公表しました。
報告書によりますと、実態のない企業を介した「迂回融資」を遅くとも2004年から、一般の預金者の名義で勝手に作った口座を通じた“無断借名融資”を遅くとも2007年から開始し、不正な融資の総額は、少なくとも247億7000万円に上ります。
さらに、元職員による横領事件を隠蔽し、横領された金を補填するため、不正融資で得た金から2億円を支出したと認定しました。
使途不明金は、8億から10億円に上ります。
いわき信用組合・本多洋八理事長：
改めておわび申し上げたいと思います。本当に申し訳ございません。
一方、「いわき信用組合」の理事長は、自身を含む役員7人の引責辞任を表明し、主体的に不正融資に関わったとされる旧経営陣について、「組合として刑事責任を問うべきだと考えている」と述べました。
