衆院の安全保障委員会で30日、アメリカにいる有識者2人とオンライン形式で結び、参考人質疑が行われた。国会デジタル化の一環で、憲政史上初となる。
衆院安保委に参考人として招かれたのは、元アメリカ国務省日本部長のケビン・メア氏と、ジョージ・ワシントン大学准教授のマイク・モチヅキ氏。
アメリカ・ワシントンにいる2人の姿が、ウェブ会議システムを経由して、委員会室に設置されたモニターに映し出されると、議員たちはウクライナ情勢や日米同盟のあり方などを質問した。
オンライン質疑は、衆院で2024年に設置された、国会デジタル化に向けた検討会で議論され、規則を改正して実現した。
検討会の呼びかけ人を務めていた、衆院安保委の遠藤敬委員長(日本維新の会)は、海外など遠方から参考人を招くことについて、「膨大な経費がかかるし、日程調整も難しい。そういう制限がクリアになる」と意義を強調した。
さらに「より開かれた国会審議、深い議論になるよう環境を整えていく議論をしていくべきだ」と述べた。