中国が停止していた日本産の水産物の輸入について、政府は5月30日、輸入再開の要件で中国と合意したことを明らかにしました。
これを受け岩手県の達増知事は「要望してきたことが実現して良かった」と前向きに受け止めています。
政府は30日、2023年8月の福島第一原発の処理水放出開始に伴い中国が停止していた日本産の水産物の輸入について、再開の技術的な要件で合意したことを明らかにしました。
今後、輸出関連施設の再登録手続きが完了され次第、中国への輸出が再開されることになります。
一方で福島県など10都県産の農水産物の輸入規制は継続されます。
県は2023年8月以降アワビやナマコを中心に水産業への影響が大きいとして国を通じて中国の規制を解除するよう求めていました。
達増知事は30日の定例会見で、輸出再開の見通しが立ったことを前向きに受け止めました。
達増知事
「生産者や関連市町村と一緒に(輸出再開を)国に求めてきたが、制限解除の運びとなって大変良かった」
また中国の消費者に対しては「安全で栄養のある岩手の水産物や加工品をどんどん利用してほしい」と呼びかけました。