岩手県大船渡市の大規模な山林火災の発生から3カ月あまり、生活再建に向けた新たな動きです。
公費による被災した建物の解体作業が5月30日から始まりました。
大船渡市三陸町綾里の港地区では、30日に被災した建物の公費解体が始まりました。
30日は作業員が重機で全焼した建物のがれきを運び出したほか、手作業で細かい破片を取り除いていました。
今回の火災で市内では226棟の建物が被害を受けています。
市では所有者の希望に応じて公費での解体を行うことにしていて、5月12日までに160棟の申請がありました。
本来、半壊の建物は国の補助の対象ではありませんが、今回は市の財源で解体することにしていて、申請があった建物の内訳は全壊が156棟、半壊などが4棟となっています。
大船渡市市民環境課 佐々木英紀課長補佐
「被災者が一日も早く再建に向けて踏み出せるよう、徐々にスピードアップを図りながら撤去作業を進めたい」
公費解体について市では年内の完了を見込んでいます。