工事費用の未払いで休館が続いている大阪・関西万博のアンゴラパビリオン。
下請けの業者は未払い代金の支払いを求めて被害者の会を結成し、5次下請けとして工事を担った男性は会見で、「万博のために尽力した人たちに対して救済してほしい」と話しました。
【5次下請けの男性】「いざ支払日になると未払いで生活が困難な状況に。万博のために尽力した人たちに対しては救済してほしい」
■工事費およそ4300万円が支払われず
アンゴラパビリオンは、開幕翌日から休館が続いていて、5次下請けとして工事を担った男性らによると、工事費およそ4300万円が支払われていないことなどが理由だということです。
男性は、きょう30日にいたっても全く工事代金が支払われず、さらに下請けの業者への支払いも滞っていて、このままでは倒産しかねないとして、「万博工事代金未払い問題被害者の会」を設立したということです。
■「何のためにやってきたんだという皆さんの思い」
さきほど、「被害者の会」は会見を開き、倒産の危機にあることや、さらに下の業者に賃金が払えないことなど悲痛な思いを訴えました。
【5次下請けの男性】「なんとか正規の報酬をいただいて彼らに支払いたい、救済したい。何のためにやってきたんだという皆さんの思い。家賃滞納や子どもが生まれたのに生活費どうしてくれる、など色んな話を聞いている」
Q万博協会や大阪府に相談した時の対応は?
【5次下請けの男性】「基本的に”民民”の問題なのでという形で。あとは『役所の機関を教えるから連絡してくれ』と」
被害者の会は今後、4次下請けの業者に対し代金の支払いを求めて訴えを起こすことを検討しています。