2024年9月、長与町の自宅で当時75歳の母親を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が30日に結審し、検察側は懲役16年を求刑しました。

殺人の罪に問われているのは、西彼・長与町の無職 小西博己 被告(46)です。

小西被告は、2024年9月に自宅で母親を包丁で複数回刺し、死亡させた罪に問われています。

初公判で小西被告は起訴内容を認めていて、裁判では小西被告の精神障害が犯行にどう影響したかが争点のひとつです。

長崎地裁で開かれている裁判員裁判で30日は論告・弁論が行われました。

検察側は小西被告が「犯行後、警察に通報したものの、救命措置を取っていない」ことや、「確実に母親を殺害しようとしたと認められる」ことなどを挙げ、精神障害を
過度に考慮すべきではないとして懲役16年を求刑しました。

これに対し弁護側は、犯行は興奮状態での衝動的なもので、長年の家族とのあつれきや精神障害が影響を与えたとして、懲役5年が相当と述べました。

判決は6月3日に言い渡されます。

テレビ長崎
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