いま世界的に人気が高まっている「アドベンチャートラベル」。これはアクティビティ・自然・文化を通じて地域の人と交流し、その土地を知る旅行のことです。欧米からの観光客を中心に年々市場規模が拡大しています。誘客と観光産業の活性化はもちろん、その土地をより深く知ってもらうことで、観光客が集中して地域住民の生活や環境に悪い影響を及ぼすオーバーツーリズムを解決する効果が期待されています。秋田県北秋田市は、マタギ文化を体験するアドベンチャートラベルを広げようと動き出しています。
北秋田市を訪れたのは、国内の旅行関係者のほか、アドベンチャートラベルを専門とするアメリカのジェイニー・ウェルシュさんです。一行の目的は「アドベンチャートラベル」としてのマタギ文化の体験。阿仁地区のマタギと一緒にトレッキングに出かけました。
ガイドを務めたマタギは「山の神様は女性の神様です。とても嫉妬深い神様なんです」と紹介。草花の見分け方や文化の説明を聞いた参加者は、マタギに心引かれている様子でした。
ジェイニー・ウェルシュさんは「すごくきれい。日本にこういう場所があると思って来る人はあまりいないと思う。東京や京都などのゴールデンルートだけではなく、こういうところに連れてくるべきだと思う」と話していました。
東北観光推進機構・渡辺厚推進本部長：
「これを機に東北の自然・文化・生活の営みを欧米の皆さんにPRできると思うので、今後、東北の観光の魅力の創造・発信に期待してほしい」
文化の発信と体験が観光誘客につながるか、今後の展開に注目です。
