29日、小泉進次郎農水相(44)は、「焦って買わなくとも選択肢は増えます。間違いなく動きは出てくる」と発言。随意契約した2000円の備蓄米が、その翌週以降には中小のスーパーなどに1800円ほどの米が行き渡ると説明した。
一方、29日に備蓄米の販売予約を開始したアイリスオーヤマや楽天グループのホームページでは開始からまもなくして初回分が完売した。
小泉農水相「私は間違いなく動きは出てくると」
29日、参議院の農水委員会に出席した“米担当大臣”こと小泉進次郎農水相は、「焦って買わなくとも選択肢は増えます。購買行動の変化によって、結果、今まで持っていたところが市場に対して出していくという、こういったことが出てくれば、私は間違いなく動きは出てくると思っています」と発言。

週明けには随意契約した2000円の備蓄米が、その翌週以降には中小のスーパーや街の米店に1800円ほどの米が行き渡ると説明。また、備蓄米の流通については「課題を解明していかなければいけない」と指摘した。
備蓄米の民間企業への受け渡しが29日から開始
トラックの荷台にぎっちりと積まれた大きな袋は、民間企業への受け渡しが29日から始まった備蓄米。

61社の民間企業から随意契約の申請を受け付けた備蓄米。
午前中に1万トンの備蓄米が到着したのは、生活用品大手・アイリスオーヤマの精米工場。

アイリスオーヤマ・田中伸生執行役員:
1日でも早くお客様の手に渡るようなことをしたいと思いまして、スピーディーに会社全体で判断して、今回進めさせていただいた。
新米が発売される時期になれば「在庫を残してはいけない」という小売り各社の思いも出てくると思いますので、その一石を投じるような今回の備蓄米の放出になったんじゃないかと。

5kgの備蓄米を、税込み価格2160円で販売するアイリスオーヤマは、午後1時からインターネット予約の受け付けを開始した。
しかし、午後1時には「ただ今アクセスが集中しております」と表示され、サイトがつながりにくい状況になり、開始45分で29日の分は完売した。

同じく、29日正午から備蓄米の販売を始めた楽天グループの特設サイトでも、販売開始から程なくして「売り切れ」の文字が表示された。

今後、本格化する備蓄米の引き渡しは、30日以降、ドン・キホーテの運営会社やイオンなどにも順次届けられる予定。
今回放出された備蓄米は、2022年産の古古米だが、今後は、中小のスーパーや町のお米屋さん向けに、2021年産の古古古米が放出される予定だ。
(「イット!」 5月29日放送)