宮崎県小林市に住む高齢の男性が警察官をかたる詐欺で現金1000万円余りをだましとられました。
警察によりますと、5月中旬ごろ、小林市に住む90代男性の自宅の固定電話に警察官を名乗る男から連絡があり、「あなたと同じ名前の名義の携帯電話が詐欺で使われている。捜査に協力してほしい」などと言われました。
男性は警察官が言うことなので本当だろうと思い、電話で銀行の口座番号や残高、暗証番号などを教え、指示通りに自宅の郵便ポストに金融機関のキャッシュカード2枚を入れました。
キャッシュカードは数時間後にはなくなっていて、その数日後に突然、男と連絡がとれなくなったことから男性が警察に相談。
捜査の中で、東京都内にあるATMから24回にわたって現金合わせて1081万円が引き出されていたことがわかりました。
警察は、「電話でお金の話が出た場合は詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と呼びかけています。