宮城県白石市が発注した公共工事の入札をめぐる官製談合事件で、仙台地方裁判所は市の職員に執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
白石市上下水道事業所の係長だった平間大地被告(36)はおととし9月、市が発注した配水施設の改修工事をめぐり、非公表の予定価格などを漏らして、市内の建設会社に落札させた官製談合防止法違反などの罪に問われました。
5月28日の判決公判で仙台地裁の須田雄一裁判官は「入札業者からの求めに応じて、安易に秘密情報を教示していて、動機や経緯において酌量すべき事情に乏しい」などと指摘しました。
一方で「事実を認め反省している」などとして、懲役1年2カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。