岩手県大船渡市の山林火災の発生から3カ月、新たな対策です。
山の保水力が低下し土砂災害の懸念が高まっていることを受けて、県は応急的な対策として大型の土のうの設置を進めています。

5月28日は大船渡市三陸町綾里田浜地区にある沢で、県による大型土のうの設置作業が行われました。

作業員は重機を使い石を詰めた約1トンの袋107個を高さ2メートル、幅23メートルの範囲に積み上げていきました。

これにより土石流による住宅などへの被害を抑える効果が期待されています。

県大船渡土木センター 鈴木嘉朗河川港湾課長
「土石流が到達する時間を遅らせて避難する時間を稼ぐ。そういった効果を狙っている」

大船渡市では2月に発生した山林火災で約3370ヘクタールが焼失したことで、山の保水力の低下が懸念されています。

県では土砂災害警戒区域などに指定されている場所のうち、29カ所を対象に土のうの設置などの応急的な対策を講じることにしていて、5月23日から本格的に工事を進めています。

土のうの設置は梅雨入り前の6月上旬までに完了する見込みです。

岩手めんこいテレビ
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