大阪・関西万博に合わせて日本に滞在している、アイスランドのトーマスドッティル大統領が広島市の平和公園を訪れ、原爆慰霊碑に花を手向けました。
28日午後、広島市中区の平和公園に到着したのは、アイスランドのトーマスドッティル大統領です。広島を初めて訪れた大統領は、中井副市長の先導で原爆慰霊碑に献花し、犠牲になった人々を悼みました。
原爆資料館では、一発の原子爆弾で壊滅状態となった広島の街の様子を伝える、ホワイトパノラマを真剣な表情で見つめていましたが、同席していた被爆者の小倉桂子さんの体験を聞いて、肩を抱きよせる場面もありました。
約1時間の視察を終えた大統領は、「子どもたち、そして全ての人に必要な平和で繁栄した世界を築いていきましょう」と芳名録に記帳しました。
【アイスランド ハトラ・トーマスドッティル大統領】
「世界中の人々は広島に来るべきであり、(核兵器がどれほどの破壊を引き起こすのか)思い出すべきです。このような悲劇を繰り返さないために、我々は平和を”選ばなければいけない”と感じています」