福岡市南区の高校で27日、全国でも珍しいユニークな体育祭が行われました。

開催時間は昼間ではなく、夜でした。

夕暮れ時の午後6時、グラウンドに響き渡る太鼓の音。

福岡第一高校と第一薬科大学付属高校が合同で行う「夜の体育祭」です。

全国でも話題になり、今年で4回目を迎えますが、夜に開催するのにはある理由が…

◆福岡第一高校 大住賢一郎 先生
「1番は熱中症対策。中学校の時でも(コロナで)体育祭が行われていない時期が多かったので、今の子たちは紫外線に弱いといったところから夜の開催に踏み切りました」

1番の目的は熱中症リスクを避けるためですが、学生生活ではあまりない夜のイベントに、生徒たちのモチベーションは自然と高まります。

◆生徒
「熱中症にもならないし、夜は暗いから盛り上がる」

◆生徒
「(日中は)暑いですし、その中で夜は涼しいですし、本気で思いきり楽しめます。絶対優勝するぞ!」

27日の福岡市の最高気温は24.4℃と夏日に迫る暑さになりましたが、午後7時時点の気温は20.1℃。

涼しい風が吹く心地よい気候の中で、生徒たちは暑さを気にせず競技に没頭していました。

そして、この「夜の体育祭」には、昼にはできない夜ならではの楽しみがあるそうで…

◆生徒
「ペンライトとかで応援したりするので楽しいです」
「ライトアップされた体育祭が見どころです」

ライトアップ?ペンライト?

夜の体育祭だからこそのお楽しみの時間は、日がすっかり沈み、会場が暗くなってからー

◆リポーター
「生徒たちは手にペンライトを持っています。まるで運動会とは思えない光景が広がっています!みなさん盛り上がっていますか?」

◆生徒たち
「いえ~い!」

会場全体がライトアップされまるで、ライブ会場のような雰囲気に。

そうした中、始まったのは、体育祭の1番の目玉「応援合戦」です。

生徒たちが自ら考えたド派手なパフォーマンスが次々と披露されます。

中にはこんな演出もー

グラウンドに現れたのは、なんと、車!

驚きのパフォーマンスに、生徒たちのテンションもマックス!

絶え間なく歓声が鳴り響き、グラウンドは一体感に包まれました。

そして迎えた、クライマックスー

85発の花火がグラウンドの中央から打ち上げられ、夜の体育祭は大盛況のうちに幕を閉じました。

今年の総合優勝はイエローブロック。

夜の体育祭では初めての優勝だということです。

◆イエローブロック 団長 大森柚葉さん
「記念すべき初優勝、私たちの代で優勝することができて、とってもとってもうれしいです」

◆イエローブロックの生徒たち
「優勝したぞ~!」

他校では味わえない、きらびやかな夜の体育祭。

生徒たちにとって忘れられない青春の1ページになったようです。

テレビ西日本
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