コメの価格問題について、国会では小泉農水相が野党のトップ3人と直接対決を行いました。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・菊池俊匠記者が中継でお伝えします。
立憲民主党の野田代表は、小泉農水相が打ち出した2000円の備蓄米を「バナナのたたき売り」だとして批判しました。
立憲民主党・野田代表:
農水大臣に就任されてから2000円程度と。もう3000円でも驚きましたけれども。バナナのたたき売りじゃないんで。気合はわかるんですけども、それが適正価格かどうか。
小泉農水相:
人件費の高騰などを踏まえたら、この2000円が生産者の方にとっての適正ではないと思います。しかし今回、古い備蓄米を卸していく価格としては私は適正だと思う。
その後、国民民主党の玉木代表、日本維新の会の前原共同代表が相次いで質問に立ち、普段なら首相を追及する野党のトップ3人がそろって大臣を追及するという異例の展開となりました。
一方、コメ価格の引き下げについては、身内である自民党の鈴木貴子議員が、「価格に対して政治が直接的にそこまで言う必要があったのか」と疑問を投げかける場面がありました。
自民党・鈴木貴子議員:
今の石破政権に目先の対応はあっても、中長期的な食料安全保障に対しての信念というものがないと非常に残念に思う。
これに対し小泉氏は、引き続き丁寧に説明をしていくと述べるにとどめました。