パレスチナ自治区ガザで27日、支援物資の配給が始まりましたが住民が殺到し、イスラエル軍が警告射撃を行ったため40人以上が死傷しました。
ガザ地区南部・ラファで27日、アメリカなどが主導する支援物資の配給に住民がフェンスを突破するなどして殺到し、イスラエル軍が警告射撃を行いました。
ガザ当局は、この混乱で3人が死亡、46人が負傷、7人が行方不明になったと発表し、イスラエル軍が飢えた市民に向けて発砲したと批判しています。
配給を担う「ガザ人道財団」は、物資がイスラム組織ハマスに渡るのを防ぐため、ガザ地区の4カ所に配給センターを設置し、200万人以上が物資を受け取れるようにしていますが、国連などは公平性に欠け、人々を危険にさらすとして協力を拒否しています。