5月27日、岩手県盛岡市は市内の2つの教育・保育施設で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。
2つの施設合わせて園児39人と職員3人のあわせて42人が嘔吐や下痢などの症状を訴えているという。
盛岡市によると、5月20日に市内の教育・保育施設(園児・職員100人以上)から複数の園児と職員に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、5月14日から5月21日までに、園児26人と職員2人のあわせて28人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある4人からノロウイルスが検出された。
また別の教育・保育施設(園児・職員100人以上)から、5月20日に複数の園児と職員に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、5月8日から5月21日までに、園児13人と職員1人のあわせて14人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある5人からノロウイルスが検出された。
感染経路等を調査したところ、いずれの施設でも、排泄処理や手洗いに一部不十分な点があったと推察され、給食を原因とする食中毒の可能性は低く、症状のある人は全員回復傾向にあるという。
盛岡市は感染対策として、調理前や食事前には石けんで十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクやビニール手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒するなどを呼びかけている。
(岩手めんこいテレビ)