沼の雪解けの様子が龍の目のように見える八幡平山頂(岩手県)の「ドラゴンアイ」は、この時期にしか見られない絶景です。
標高約1600メートル、八幡平山頂付近の「鏡沼」で見られるドラゴンアイは、レストハウスから雪の残る道を歩くこと15分で目的地に到着します。
5月27日は日差しが出て青空も見えている八幡平。ドラゴンアイは目の周りの雪は少しずつ解けてきていて、青い水面が見えます。
ドラゴンアイは日中の気温が20℃以上になると雪解けが順調に進むと言われています。
八幡平市岩手松尾の27日の最高気温は22℃と、ここ1週間で一番の暖かさとなり、27日時点で沼の外側半分が解け、“龍の目”の完成に近づいています。
八幡平市観光協会によると、2025年は2024年と比べ気温が低い日が多いものの雪解けは例年並みだということです。
27日はこの時期にしか見られない自然現象を写真に収めようと平日にも関わらず多くの人が訪れました。
北海道から来た人
「去年ドラゴンアイのことを知らなかった。ちょっと登って雪があったからやめたら、ドラゴンアイ見ましたか?って言われて。ことしリベンジで来た。感動です」
花巻市から来た人
「きょう初めて(来た)。素晴らしい。お天気にも恵まれて。今年特に寒くてなかなか雪が解けない。もう一息って感じ」
ドラゴンアイは27日までに中央部分の雪が解けて水が貯まる状態の「開眼」には至っていません。
2025年は沼の氷に数カ所の亀裂が発生していますが、観光協会では「開眼」に大きな影響はないとみています。
八幡平市観光協会 海藤美香さん
「昨年を外すと、その前までは6月の10日前後が開眼だったので例年並み。まずは百名山・八幡平、いろいろなシーズンを楽しんでほしい」
観光協会ではドラゴンアイの「開眼」を6月上旬ごろと見込んでいます。