岩手県盛岡市中心部の大通商店街で客引き行為が後を絶たないことを受け、市は罰則を盛り込んだ条例の骨子案を5月27日、市議会の全員協議会に示しました。9月定例会への提案を目指しています。

盛岡市の大通商店街では歩く人に威圧感を与える悪質な客引き行為が横行し問題となっています。

大通商店街協同組合からは、2025年2月に5500人を超える署名と併せて客引き行為を規制する条例の制定を求める要望書が提出されていました。

これを受けて市では条例の骨子案を制作し、27日に開かれた市議会の全員協議会で説明しました。

それによりますと、対象は盛岡市大通のメインストリート・岩手金属工業会館の前から県産業会館の前までの約600メートルです。

客引きや客待ちといった行為に対し市が指導や命令を行い、従わない場合は5万円以下の過料を課すことになります。

議員
「この行為が発覚した場合、営業停止をさせるべき。収益を上げられない状態にしてやることが最大のポイントだと思う」

盛岡市くらしの安全課 片桐薫課長
「国のつくった法律ではそういった規定がございます。ただ盛岡市の条例では難しいという判断をしております」

市は6月中旬から市民の意見を募集して方針を固め、条例案を市議会9月定例会に提案し、12月の全面施行を目指しています。

条例化されれば東北では仙台市に次いで2例目となります。

岩手めんこいテレビ
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