エネルギーの地産地消で地域の課題解決につなげるため、廿日市市はガス会社と地元経済団体との共同出資で、新たな電力会社を設立しました。
「新会社の名称です」
「廿日市さくら電力株式会社です」
新たな電力会社「廿日市さくら電力」は廿日市市と広島ガス、地元の商工会議所の3者が、あわせて3000万円を共同出資して設立したものです。
廿日市さくら電力は、地元のごみ処理施設で燃焼エネルギーを活用して作られた電力を購入し市内で販売します。
ひとつの地域で電力の発電から消費までを行ういわゆるエネルギーの地産地消によって環境負荷の低減や地域経済の循環が期待されます。
また、事業が始まる来年度の売上見込みは3億円で、400万円の収益を想定。
収益は自然環境の保全や生態系の再生・維持といった地域課題の解決に活用される計画です。
【廿日市市・松本太郎市長】
「持続可能なエネルギーの供給体制を構築する大きな第一歩だと考えています。まさに地域の力で地域の未来を拓く、象徴的な取り組みだと考えています」
来年度からの2年間は市内の公共施設最大93施設を対象に電力が供給され、その後は一般家庭や企業へ販路を拡大させることにしています。