2023年に相次いで火災が発生し、現在も運転を停止している鳥取県米子市のバイオマス発電所について、運営会社に出資する5社が発電所の撤退を検討していることが分かりました。

米子市大篠津町の米子バイオマス発電所は、2021年4月に操業を始めましたが、2023年に相次いで火災が発生したことを受け、原因調査などのため現在は運転を停止しています。
発電所の運営会社に出資している中部電力によると、設備の復旧費や安全対策の工事費、燃料の木質ペレットの価格高騰など採算性が見通せないことを理由に、事業撤退に向けた検討を進めているということです。
具体的なスケジュールは決まっていないとしています。

発電所を巡っては、周辺の住民団体が、騒音による不眠や粉塵によるアレルギー発症など健康への影響を訴え、米子市に実態の調査や改善を求める要望書を提出しています。
市は、撤退に向けた検討について把握できていないとした上で、引き続き運営会社に適切な対応を求めるとともに今後の動きを注視するとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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