新潟県佐渡市では、“黒いダイヤモンド”と呼ばれるクロマグロの大漁が続いています。「大物がこれだけ網にかかるのは記憶にない」と関係者も驚きの声を上げています。
佐渡市で行われているのは、島の初夏の風物詩“クロマグロ漁”です。
近年不漁が続いていましたが、内海府漁業生産組合では5月22日から50kg以上の大物が約230本水揚げされています。
最も大きなもので重さはなんと210kg!
【内海府漁業生産組合 山本勝大 先頭】
「今年になってからコンスタントに入っていたので、来るとは予想していたが、まさかこんなに来るとは思わなかった」
6月の最盛期を前に大物がこれだけまとまって揚がるのはこれまで例がなく、漁業関係者も喜びを口にしますが…
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「100kgを超えると網が上がらない。無理をすると、網を破いたり、死んだりしてしまう。とても危険な状態になる」
迅速にマグロを網から揚げなければ定置網自体に被害が及んでしまうため、漁師も大忙し。関係者は休日を返上して、早朝から選別や氷詰めなど市場に送るための作業に追われていました。
【内海府漁業生産組合 本間信俊 組合長】
「漁師の苦労も分かりながら、おいしいものを食べていただければ一番の喜び」
うれしい悲鳴が上がる漁港は活気にあふれていました。