県内でスーパーを展開する「ジョイフルサンアルファ」が今年7月、イオン九州に買収されることになりました。
ジョイフルサンアルファは長崎市と西彼・時津町にあわせて9店舗を展開しています。
今年7月、すべての株式が不動産業の「穴吹興産」から「イオン九州」に譲渡されることになりました。
1959年創業のジョイフルサンは長年、地場スーパーとして親しまれてきました。
買い物客
「ここの開店以来、お世話になっている」
買い物客
「島原とかの野菜があったり」「魚とかが割ときれいで、きょうもお刺身を買った」
ジョイフルサングループは2016年以降、不動産業の穴吹興産グループの傘下に入り、経営の立て直しを図ってきました。
しかし仕入れ値や人件費の高騰など、経営は厳しさを増していて、イオン九州への株式譲渡を決めたということです。
イオン九州は長崎市内で7店舗を展開していますが、福岡市の店舗数と比べると6分の1ほどです。
そこでジョイフルサンの地盤を生かしながら、商品の共同仕入れでコスト削減などを進め、事業の拡大や新規の顧客獲得につなげたい考えです。
利用客
「ここに入ると何でもありますから」「今の(品揃えで)いってもらえたら」
地域経済の専門家もジョイフルサンならではの品揃えに着目しています。
長崎大学経済学部 山口純哉准教授
「非常に仕入れが特徴的で、全国の『え、そういうところのものがあるの?』というような物も置いていた。仕入れの形態をそのまま維持できるのか」
経営状況によっては、店舗を更新するかどうかなど経営判断が変わる可能性もあると指摘します。
山口純哉准教授
「九州全体を見ながら判断するから」「長崎がうま味なければ、当然、他のところの出店を手厚くしていくはず」
イオン九州は、県内の9店舗すべてを継続して運営するとしています。
従業員の雇用についても維持し、「ジョイフルサン」の屋号も残す方針です。