政府備蓄米の随意契約での放出を小泉進次郎農水相が発表したことについて、石破首相は26日、「非常にスピーディーな対応だったと思う」と評価した。
競争入札ではなく随意契約で備蓄米を売り渡す新方式の詳細が発表された。
官邸で記者団の取材に応じた石破首相は、「先週21日に農水相に対し、随意契約を活用した備蓄米の売り渡しの検討を指示したところだ。本日、随意契約により30万トンの売り渡しを実施する旨が公表され、非常にスピーディーな対応であったと思う」と評価した。
農水相の交代から1週間も経たない中での発表となったが、石破首相は、「消費者が異様な高騰ともいうべきコメの価格の上昇に苦しんでいる状況に鑑みて、一日も早く対応する必要があるという(小泉)大臣の判断だと承知している」と述べた。そして、「消費者の不安が払拭されることを期待している」と語った。
一方、備蓄米の5キロ2000円程度での店頭販売について「目指すということで全力を挙げている」とした上で、「随意契約という今までにない方法を活用することで実現する可能性は極めて高いと思っている」との見方を示した。
その上で、「農水当局として、あるいは政府としても、実現するようにあらゆる手立てを講じていく」と強調した。