高騰が続くガソリン価格。22日から新しい補助制度がスタートしています。

その制度は「ガソリン価格の定額補助」。まずは1リットルあたり5円補助した後、毎週1円ずつ下がるように補助を追加し、最終的に最大10円補助するという制度です。

■取材したガソリンスタンドでは「安くなっていないの?」と問い合わせも

大阪府大東市のガソリンスタンドでは、レギュラーで174円、ハイオクで185円(26日時点)で販売されています。

現在の価格は補助が反映されていないそうで、在庫がなくなり、新たなガソリンが入荷した後に補助が反映されるそうです。

このガソリンスタンドには、補助制度導入初日の22日から、「安くなっていないの?」と客から問い合わせもあるということです。

■ガソリン価格の内訳は

ガソリン価格は、全体のおよそ4割が税金です。そのうち、「暫定税率」は元々1974年に道路整備のための財源が足りないなどの理由から、あくまで暫定的なものとして上乗せされました。

そこで、国民民主党の求めに応じる形で、去年12月に自民・公明・国民が「暫定税率の廃止」で合意しましたが、実現には至っていません。

■「元売りに補助する」仕組みを変えるべき

関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演したジャーナリストの鈴木哲夫氏は、「暫定税率」という言葉がおかしいと指摘し、「元売りに補助をする」仕組みを変えなければならないと訴えました。

【ジャーナリスト鈴木哲夫氏】「ガソリンは必ず使うものだから重要な財源で、財務省は安定的に入ってくる財源を廃止したくない。どう考えても仕組みがおかしい。絶対に下げないといけない。

元売りに補助をすると小売りは苦労する。今、ガソリンスタンドにあるものは高い価格で仕入れたものだから下げられない。今、ガソリンが安い店は、スタンドが(赤字を)被っている」

また、新たな提案として、「暫定税率を見直すことができないなら、直接利用する人に直接ガソリン券を渡すなり、カード払いで還元する」などの、利用者への直接補助する仕組みが必要だと述べました。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年5月26日放送)

関西テレビ
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