<J2第17節 サガン鳥栖2-1北海道コンサドーレ札幌>
明治安田J2リーグ第17節、北海道コンサドーレ札幌(12位)は5月25日(日)、駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)で、サガン鳥栖(8位)と対戦しました。
連勝をかけ、敵地に乗り込んだコンサドーレでしたが、前半29分、コーナーキックのこぼれ球を決められ、鳥栖に先制を許すと、前半39分にも失点。前半から2点のビハインドを背負います。
攻勢への糸口を見つけたいコンサドーレは失点直後の前半40分、2トップの一角に入っていたFWアマドゥ・バカヨコ選手(29)に替え、FWジョルディ・サンチェス選手(30)を投入します。
しかし、交代出場からわずか8分、相手GKと交錯したジョルディ・サンチェス選手に、この試合2枚目のイエローカードが出され、退場処分に。後半の45分間を10人で戦うこととなります。
ミッドフィルダー登録の選手4人を前線に配置する4-1-3-1のシステムで臨んだ後半は、1人少ないながらも押し込んだ展開に。しかし、得点には至りません。
そんな1点が遠い展開を打破したのは、リーグ戦では今シーズン無得点の悩めるFW中島大嘉選手(22)でした。後半アディショナルタイム、MF近藤友喜選手(24)の折り返しを頭で合わせ初ゴール。
「いつ来るかわからないけど、来るであろうチャンスのために頑張って来たので。苦しかったですね、この時間は」と、ここ8試合出場がなかった間の胸の内を吐露した“悩めるストライカー”に待望の結果がついてきました。
中島選手に今シーズン初ゴールは生まれたものの、チームは1-2で敗戦。試合後に笑顔はありませんでした。
「チームを勝たせるゴールでしか癒えないかな。この飢えというか、渇きというか。だから早く次の試合で点をとりたい」
「やっぱり自分のゴールで勝ちたいし、自分のゴールでコンサドーレファミリー全員を熱狂させたいし、そのコンサドーレファミリーの熱狂が自分のゴールにもつながると思う。ここから逆襲していきたい」
葛藤の最中でもがく大器が”逆襲”を予感させました。