口を大きく開けて怒りをあらわにするサル。
怒っている相手は犬です。

5月、神奈川県内でたびたび目撃されている“左手のない二足歩行ザル”。

23日も午前9時前、海老名市でその姿が確認されました。

いつもの足取りで車の向こうから撮影者のほうへ。
そこにいたのは飼い犬のくうちゃん。

左手のないサルと飼い犬による窓ガラス越しの攻防が始まりました。

くうちゃんが吠え始めると、サルは口を大きく開け、威嚇するように窓へと飛びかかってきます。
“犬猿の仲”を地で行く約10秒間の攻防でした。

この時の様子を撮影者は「首輪引っこ抜いちゃうんじゃないかってぐらい、思いっきり騒いでました。まさに犬猿の仲っていう言葉にふさわしい動画が撮れたと思いました」と振り返ります。

その後、サルは車の上に移動し今度は撮影者を含めたにらみ合いへ。
吠えられたサルは右手で器用にサイドミラーをつかみながら再び接近。

くうちゃんとの攻防は、まさかの第2ラウンドに突入しました。

くうちゃんが激しくほえ始めると、そのけんまくにサルは戸惑いの表情。
撮影者は「負けていなかった」と愛犬の頑張りを認めたうえで、サルには「本来の居場所に戻るべきでは」と話しました。

撮影者:
サルって集団で暮らしているイメージ。おサルさん同士で生活してほしい。

さまよい続ける左手のないサル。
遭遇しても刺激せず近づかないようにすることが重要です。