季節外れの暑さが続いた東京。
熱中症への注意が連日呼びかけられる中、現在進行しているのがいわゆる「気象病」の若年化です。
23日、東京都内にあるユニクロには開店を待つ長蛇の列ができました。
お目当ては夏の必需品アイテムがお得な価格で店頭に並ぶ「ユニクロ感謝祭」です。
さらに期間中1万円以上の商品を購入した人を対象に、炭酸対応ステンレスボトルをプレゼントするキャンペーンも始まりました。
UNIQLO五反田TOC店・鈴木俊太郎店長:
これからの季節、水分補給をしっかり健康に生活楽しんでほしいという思いから、ノベルティーグッズを配布している。
23日の東京都心の最高気温は23.6度と、4日ぶりに25度を下回りました。
しかし、どんよりとした曇り空の下でも子供たちへの“熱中症対策”は欠かせません。
季節外れの暑さとなった20日には、愛知・豊田市で80代の男性が熱中症とみられる症状で死亡しました。
高齢者にとって特に注意が必要とされるのが“隠れ熱中症”です。
「イット!」は高齢者を守る訪問看護の現場を取材しました。
こちらの80代の女性は2週間前、家の中で水分を取らずにいたところ、立ちくらみの症状が出たといいます。
この日は水分補給を心がけていましたが、室温はエアコンをつけていても外より上がっていました。
看護師:
若い方よりも高齢の方のほうが外の気温などに対して温度を感じにくい。若い方よりは脱水症など、熱中症になりやすいというところがある。
夏の本番前から広がりつつある隠れ熱中症。
チェックポイントとしては「手のひらが冷たい」「舌が乾く」「つまんだ皮膚が戻らない」などの症状が挙げられ、当てはまる場合は注意が必要です。
一方で24日からの週末は空模様が急変する見通し。
そうした急激な天気の変化によって頭痛がひどくなるなどの症状が出る「気象病」の若年化が今、進んでいるといいます。
せたがや内科・神経内科クリニック・久手堅司院長によると「当院のデータでは10代の方で気象病で悩んでる方も多い。その傾向が徐々に徐々に増えてきている」といいます。
実際、10代の若者世代からは「頭がちょっと痛くなったりします。雨が降ってる時とか、ツーンみたいな」といったような声が聞かれました。
なぜ、気象病の若年化が進んでいるのか。
その主な要因は変わりつつある生活習慣にありました。
青井実キャスター:
若い世代も「気象病」増えてきているんですね。取材した医師によりますと、若い世代では運動習慣、外出の機会が減っていると。スマホを使う時間が増えたことなどで睡眠時間が減って、天気の変わり目に不調が出るのではと指摘しているそうですが、柳澤さんは大丈夫ですか?
SPキャスター・柳澤秀夫さん:
若い世代じゃないんですけど、高齢者ですけどこの季節になると何となく体調が悪いという感じはするんですよ。熱中症じゃないですけど腰がうずくとかね。気象と健康状態って密接に結びついていて、生活環境の違いもあると思います。
青井実キャスター:
対策としては耳を横に引っ張って軽く前や後ろに回したりとか、ぬるめのお湯に首まで約15分つかるとか。
熱中症、これからますます出てくる時期ですから気を付けていただきたいと思います。