中学生が火山の仕組みや火山防災について学びました。
岩手山から10キロの位置にある岩手県盛岡市の渋民中学校で5月22日、火山災害の備えについて学ぶ出前授業が行われました。

22日は、岩手大学の齋藤徳美名誉教授を講師に招き、岩手山の火山防災について学びました。

岩手山は2024年10月に仙台管区気象台が噴火警戒レベル2を発表して以来、現在も火口周辺への立入が規制されています。

岩手山の東側約10キロに位置する渋民中学校は岩手山が噴火した場合、熱でとけた雪が火山の噴出物と混ざって地表を流れる「融雪型火山泥流」の被害想定区域にあります。

齋藤徳美名誉教授
「冬場の火山だと山の中に雪があります。これがとけてドドドドドッと山を下ってきます」

授業では火山が噴火する仕組みや「融雪型火山泥流」が発生した場合、学校まで十数分で泥流が到達する恐れがあることなどが説明されました。

出前授業を受けた生徒は「火山泥流が学校まで来たら学んだことをいかして、自分の命を守るため、素早く避難できるようにしたい」と話していました。

学校では岩手山の噴火に備え、今後も定期的に防災学習を実施することにしています。

岩手めんこいテレビ
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