22日午前、秋田県由利本荘市の製材所の工場にクマが侵入しました。クマは一時、中にとどまったあと、工場の壁を突き破って外に出たとみられます。

警察によりますと、22日午前10時40分ごろ、由利本荘市西目町沼田の製材所の事務所で勤務していた男性が、敷地内の工場の建物にクマが入り込むのを目撃し、警察に通報しました。

当時、業務車両を出し入れするため、工場に8つあるシャッターのうち2つが開いていました。県と警察などはクマが中にとどまっている可能性があるとして、一時箱わなを設置しました。

敷地や建物の中を確認したところ、クマの姿は確認されませんでしたが、中にはクマの足跡が残っていました。

伊藤晴子記者:
「クマは建物の壁の穴から逃げたとみられています」

建物の壁の一部は老朽化していたため数カ月前に補修されていて、クマはこの壁を突き破って外に出た可能性があるということです。

現場は住宅が立ち並ぶほか、交通量が多い国道7号線や道の駅がある地域です。警察はパトロールを強化して周辺に警戒を呼びかけています。

秋田テレビ
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