造船や海運などの最先端技術が展示される国際的な海事イベント、“バリシップ2025”が愛媛県今治市で22日からスタート。水素で航行可能な最先端の旅客船をキャスターが体験しました。

アナウンス:
「バリシップ2025の開幕です。」

2年に1度海事都市・今治で開かれている国際海事展“バリシップ”。造船、海運などの最先端技術が集まる西日本最大のイベントで3日間で約2万人の来場者を見込んでいます。2025年は世界24カ国から過去最大の384社が参加。会場では船首の風よけなどで燃費向上を図った、世界最大のメガコンテナ船の紹介や低周波の力で食材を長持ちさせる、船の冷蔵庫用の装置など最新の技術が展示されています。

今治市海事都市交流委員会・檜垣幸人会長:
「船はこんなに大きいんだなと、しかもグローバルな活躍をしているということを感じ取って、船の魅力を改めて実感してもらいたい。」

一方、バリシップ開催に合わせて今治港で公開されたのは。

曽我部愛麗キャスター:
「こちらが環境に優しい旅客船なんですが、見た目は丸みがあって先進的ですおしゃれですね。」

2023年3月に竣工した水素とバイオディーゼル燃料を活用した、環境に優しい国内初のクルーズ船「HANARIA」です。建造したのは商船三井のグループ会社で、全長33m×幅10m、総トン数は238トン。CO2を全く排出せずに4時間の航行が可能です。

22日は関係者や一般市民が、最先端のクルーズ船に乗る体験会が開かれ、曽我部キャスターも乗船しました。

曽我部愛麗キャスター:
「今この船、水素だけで動くゼロエミッションモードに切り替わりました。音も本当に静かで振動もほとんどないです。」

HANARIAは従来の船に比べ、騒音も少なく静かな船内でゆったりと過ごせます。1階の客室は会議やイベント、名所などを巡るクルーズ体験など、幅広い用途に対応できる作りとなっていて、270度に広がる大型モニターも設置されています。

曽我部愛麗キャスター:
「HANARIAの2階にはデッキがあって、このようにきれいな景色を楽しむことができます。」

開放感のあるデッキから、しまなみの景色や今治の街を一望できます。

今治市から来た70代女性:
「揺れなくて穏やかで楽でよかったです。船の便が今なくなって船旅ができないから乗ってみたいなと思って、画期的な船だと思います。」

70代&60代夫婦今治市から来た男性:
「初めての経験でびっくりしました。近未来的なフォルムで楽しかったです。」

女性:
「ずいぶん音が静かで揺れもなくていい感じです。」

商船三井テクノトレード・赤根悟執行役員:
「二酸化炭素を排出しないモードで走ったのが、約10分くらいだったと思うんですけど、その時に『静かだな~』と言っていただけたので、このHANARIAの魅力をご堪能いただけたかなと思っております。」

この体験クルージングは23日も予約制で行われ、バリシップ最終日の24日は一般向けの見学会が予定されています。

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テレビ愛媛
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