石破首相は22日、首相官邸で北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)、拉致議連、救う会と面会した。
この中で、石破首相は、拉致被害者の横田めぐみさんの母・早紀江さんに触れ、「ぜひ横田早紀江さんがお元気なうちに、喜んでいただく機会が訪れるよう、政府を挙げて対応したい」と強調した。
また石破首相は、大阪・関西万博で海外の首脳の来日が続いていることに触れ、「(来日する)すべての外国の首脳が『できる協力はする』という話をしてくれるのは、今までなかったことだ」と指摘し、「世界に理解してもらうことは大事だとあらためて思った」と述べた。
一方、家族会の横田拓也代表は、拉致議連、救う会とともに大型連休中に訪米し、アメリカのランドー国務副長官らと面会したことを報告。「求めているのは全拉致被害者の一括帰国、共に脅威である北朝鮮と戦ってほしいと伝えた」と説明した。
さらに横田代表は、「拉致議連は5党で訪米し、“オールジャパン”で必ず解決するという覚悟が伝わったのではないか」と述べた。
そして、「今度は私たちの思いを日本政府が具体的に外交につなげてほしい」と石破首相に要請した。