高松市の男木島沖の瀬戸内海で観光船が炎上、沈没した事故で、国土交通省中国運輸局は5月22日に海上運送法に基づき、船を所有する倉敷市の海運会社に立ち入り検査しました。
午後1時ごろ、国土交通省中国運輸局の職員ら4人が倉敷市のむくじ丸海運に立ち入り検査に入りました。運航管理や設備点検の状況、火災発生時の船員らの対応などを確認したということです。
むくじ丸海運の観光船「第27むくじ丸」は5月16日午後5時半ごろ、高松市の男木島沖で瀬戸内国際芸術祭のツアー客ら25人を乗せて航行中に出火し、その後沈没しました。25人は近くにいた漁船に救助され、ケガはありませんでした。
むくじ丸海運によりますと、エンジンは2023年に交換していて、事故当日も出航前の点検では異常は見られなかったということです。
(中国運輸局 田邉真久次席運航労務監理官)
「運航管理体制と事故当時、しっかり対応をしていたかを確認した。」
(むくじ丸海運 西原正博社長)
「人員の命を乗せているので法的な部分はきちんとやっている。」
中国運輸局は立ち入り検査で違反が見つかれば、行政処分を検討するとしています。