岡山県内で2025年に発生した特殊詐欺事件の被害総額が2億円を超え、過去最悪のペースとなっています。警察官をかたり、金をだまし取る手口が増えているということです。
岡山県警によりますと、県内で2025年に入って4月末までに認知された特殊詐欺の被害件数は97件。被害総額は約2億9010万円に上り、2024年の同じ時期と比べ約1億6500万円増加、過去最悪のペースで推移しています。
このうち犯人が警察官をかたって、電話でSNSのやり取りに誘導し口座に金を振り込ませる手口が急増しています。4月中旬には県南部の20代の男性が警察官をかたる人物からかかってきた電話で、身に覚えのないマネーロンダリングに関与した疑いをかけられ、資金の調査をするため指定の口座に金を振り込むよう指示され現金約700万円をだまし取られたということです。
岡山県警は、警察官がSNSやビデオ通話で現金の振り込みを要求することは絶対になく、不審な電話があった場合は電話を切って、最寄りの警察署に相談するよう呼び掛けています。