総社市を拠点に活動する織部焼の陶芸家、児島塊太郎さんの喜寿を記念した個展が岡山市のデパートで開かれています。

大原美術館の礎を築いた岡山出身の洋画家、児島虎次郎を祖父に持つ、児島塊太郎さんは1947年生まれ。備前焼作家、藤原敬介さんのもとで陶芸を学び、44年前からは総社市に窯を築いて作陶活動を行っています。

今回の個展では、虎次郎が訪れたエジプトの遺跡などをデザインのヒントにした作品、約70点が展示されています。虎次郎が約100年前に描いたピラミッドの絵の前に置かれているのは、ナイル川に浮かぶ船をイメージして作られた花器です。織部焼の特徴でもある深い緑色ですが、湿度が高い日に焼いたため、水を入れる底の部分は青に発色し、神秘的な雰囲気をまとったことから『夢物語』と名付けました。

(児島塊太郎さん)
「ヨーロッパの原点的なものを和の衣装で包んだものを見ていただければ。新作ばかりなので見てもらえたら」

この個展は岡山市北区の天満屋岡山店で5月26日まで開かれています。

岡山放送
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