2024年7月の豪雨災害に伴う戸沢村蔵岡地区の「集団移転」の開始時期について、村は3年後の2028年度を目指すとの見通しを、21日に開いた住民説明会で明らかにした。

集団移転事業をめぐっては、2024年度に村の意向調査で全69世帯の同意が得られたため、2025年度は「事業計画の策定」の段階に移っている。

説明会は冒頭のみ公開され、この中で村は初めて今後の事業スケジュールを示し、6月から蔵岡にある建物の補償調査などを進める考えを明らかにした。

また、2025年7月~9月にかけて、具体的な移転先の候補地を示した上で居住環境の希望などを聞くアンケートを実施し、あらためて住民の意向調査を進めて、3年後の2028年度には集団移転を開始したいとの見通しを示した。

(住民)
「2028年度から新たな場所に家を建てられる・移転できるとの説明だったので少しは計画が立てられると感じた」

(戸沢村・加藤文明村長)
「村単独で到底できる事業ではない。現状をしっかりと関係機関に話して2028年度に実行できるように頑張る」

建物などの補償費を算定するための外観調査は6月上旬に始まる。
説明会で住民からは、「算定に不平等や格差が生じないよう調査を尽くしてほしい」「手続きを簡素化して移転開始時期をもっと早めてほしい」などの意見が出され、村は課題を一つひとつクリアして前に進んでいく構え。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。