化石燃料を使わない航空燃料「SAF」の原料にもなるアルコールの一種・エタノールを木材からつくる新しいプラントが王子製紙米子工場に完成し、5月21日に竣工式が行われました。

21日、米子市の王子製紙米子工場。
鳥取県の平井知事やタレントのトラウデン直美さんらが完成を祝ったのは、木材からアルコールの一種「エタノール」を製造する新しいプラントです。

王子製紙が約43億円をかけて整備し、3月から試運転を行っています。
このプラントでは、紙の原料になる木のチップから「セルロース」と呼ばれる素材を製造、さらに「エタノール」を精製します。
「エタノール」は化石燃料を使わない航空燃料「SAF」の原料で、脱炭素社会への移行が進むなか需要の拡大が見込まれています。

王子ホールディングス株式会社・磯野裕之代表取締役社長執行役員:
「サスティナブルな木材自然からエタノールを作る設備ですから、資源循環型ないし持続可能な社会を実現する原料が燃料になる。脱炭素化に向けて重要なプラントになっていくだろう」

王子製紙は、このプラントでコストや品質面で事業化の可能性を探り、2030年代に本格的な生産を始めたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。