新潟県が東京電力柏崎刈羽原発で重大事故が発生した際の被ばく線量のシミュレーション結果を公表したことを受け、花角知事は「再稼働議論の材料が集まった」として県民の受け止めを見極めていく考えを示しました。

県は5月16日、柏崎刈羽原発で重大事故が起きた際の被ばく線量のシミュレーション結果を公表。

原発から半径5km圏内で避難や屋内退避が必要となる国際原子力機関(=IAEA)の基準を上回る地点があった一方、県は避難計画で半径5km圏内では放射性物質の放出前の避難を原則としているため「基準を上回る被ばくを避けることができる」と結論付けています。

この結果について、花角知事は21日…

【花角知事】
「IAEAの定める基準には達しない。つまり安全である、被ばくを避けられるという意味で検証された」

これにより花角知事の言う“再稼働議論の材料”が全て出揃ったことになります。

【花角知事】
「これからそれを咀嚼する段階。議論の材料になるので、これで良い評価が得られるか、やっぱりダメだねと思うか見極めていく」

花角知事はこのように話し、今後、県民への説明に努める考えを示しました。

NST新潟総合テレビ
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