札幌・ススキノの飲食店で4人がケガをした爆発事故。
原因は家庭でもよく使われるカセット式のガスボンベが熱で膨張し、2度の爆発があったと店側が明らかにした。
札幌の繁華街・ススキノで爆発音
札幌市の繁華街・ススキノ。昼間に響き渡った爆発音。
「爆発があった札幌市の現場です。歩道にガラスが散らばっていて危険な状態です」(川瀬雄也記者)
周辺には爆風で吹き飛んだガラスなどが散乱。
ススキノ中心部は騒然となった。

「ドアが勝手に開くぐらいに衝撃。ダンプが突っ込んだぐらいの衝撃」(現場のビルにいた人)
「工事の人だと思うが、担架に乗って運ばれていったのを見た。行こうとしていた店だから怖い」(周辺にいた人)
現場は雑居ビル2階に入るジンギスカン店で、5月19日午後1時30分ごろ突然、爆発。
店の従業員のほか、外にいた工事作業員も巻き込まれ、男女4人が軽いケガをした。
「びっくりした。(ガラスが)頭にぶつかった。ヘルメットをちょうど被っていなかった」(ケガをした人)

翌日も残る爪痕
「事故から一夜明けたススキノの現場です。窓にはいまだ応急処置がされている状態です」(川瀬記者)
翌日も残る被害の爪痕。
休業する店舗が相次ぐなか、爆発の真下に入る飲食店は、消火活動の水が流れ込み水浸しに。営業が再開できる目途は立っていないという。

「このような事故を起こしてしまい誠に申し訳ございませんでした」(運営会社の社長)
いったいなぜ爆発は起きたのか。
「ガスボンベの底が抜けてガスボンベが飛びまして」(運営会社の社長)

事故の原因とは?
ジンギスカンを炭火焼きで提供するこの店。
関係者への取材によると、爆発は店内南側の、厨房のとなりの炭場で2度、起きていた。
引き起こしたのは、家庭などでよく使われるカセット式のガスボンベ。

19日正午ごろ、炭にまとめて火を入れるため、従業員が点火器具で炭炉に火をつけ、離れる。

午後1時30分ごろ、炭炉から約2メートル離れて、棚に置かれたガスボンベが熱で膨張し1度目の爆発。

ボンベの一部が天井にぶつかり炭の中へ。
2度目の爆発が大きな被害をもたらしたとみられる。
「今回の原因はすべてガスボンベ1つで十分起こり得る事故だと聞いている」(運営会社の社長)
