松江市東出雲町特産の干し柿から作った甘味料を使った「そば」の新商品が完成し、市の職員などが試食しました。
新商品のそばには、松江市東出雲町特産の干し柿から作った甘味料『柿糖』が使われています。5月20日に市の職員などを招いて、試食会が開かれました。
坂西美香アナウンサー:
こちらがその干し柿を使った柿糖です。やさしい風味、そして上品な甘さは、干し柿そのものです。
『柿糖』を開発したのは、干し柿を生産している百市農園の福岡博義さん。
これまでにもお茶や酢、菓子など柿を使った様々な商品の開発に取り組んできました。
百市農園・福岡博義さん:
何百年続く東出雲の干し柿ですけれども、先人さんがやられたそれにプラス現代の技術で、私が多少でも(PRの)力になれたらなと。
そのひとつとして、2019年から販売しているのが『柿糖』。
独自の製法で干し柿を粉末状にした甘味料で、特有のまろやかな甘みと香りが特徴です。
この柿糖を使った新商品として思いついたのが「そば」。
雲南市の製麺所に依頼し、施策を重ねてきました。
出雲たかはし・樋野秀治企画開発部長:
そば粉のみで作りたいんだというご依頼だったので、10割のそばに入れてどうなるのか、柿糖の粘りがどのくらいまでの効果を発揮するのかというところでテスト試験をやってみましたけど、全然つながらなくて。やってみて1回2回は失敗というところはあった。
それでも約1年がかりで、ようやくでき上がりました。
試食した人:
ほのかに甘みを感じます。後味に感じるものがありますね。
発案した福岡さんも…。
百市農園・福岡博義さん:
私もそば好きですけど、こういう味は初めてです。出雲たかはしさん(製麺所)に非常に感謝しています。思った通り、非常においしいそばができた。
満足のいく仕上がりになったようです。
“1本の柿の木から100の加工品を”…。
福岡さんは、「特産の干し柿の販路拡大に向けさらに新商品を」と意気込んでいます。