寿司でブランディング戦略を進める富山県と寿司に特化した部署をつくり同じく全国発信を進める北九州市。

近くトップ同士による「すし会談」が実現することになりました。

最初の会談場所は富山県。北九州市の市長が訪れ、地元のネタで握った寿司も「出前」します。

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20日の定例会見で新田知事が冒頭切り出したのは…

*新田知事
「北九州市の武内市長からすし会談のお誘いを受けた。異存がないので6月中旬ごろに実施する方向で詰めている」

遠く離れた富山県と北九州市のトップ同士による「すし会談」。

寿司でブランディング戦略を進める富山県と北九州市との間で、話が持ち上がったのは先月。

今年度、すしに特化した「すしの都課」を立ち上げた北九州市の武内市長が、積極的にアプローチをし、新田知事もこれに応えました。

(先月10日)
*北九州市 武内和久市長
「むこう(富山県)は、王者。天然の生け簀、富山の寿司」

新田知事が会見で、「お互いウィンウィンになることならば提携できればいい」との考えを示したことを受け、武内市長は直接、新田知事に電話する行動力を見せ、会見でラブコールを送りました。

SNSを使い実現へ動き出す「すし会談」

*北九州市 武内和久市長
「手始めに、『寿司会談』寿司を「ネタ」にしたトップ会談。オファーしてみたい」

その後、担当者の間で調整が進められ、19日に武内市長がSNSの投稿で、新田知事に会談開催を呼びかけました。

これに対し、新田知事もすぐに反応。

来月中旬に富山県内で開催することが決まりました。

*新田知事
「富山県と北九州市の連携は、観光振興や地域ブランドの向上につながる有意義な取り組み。両地域の魅力ある寿司文化を存分に味わい、寿司をきっかけにした連携に向け、率直な意見交換をしていきたい」

「すし会談」の内容は 寿司の出前も?

関係者によりますと、武内市長は、富山を訪れる際、「地元の寿司を出前する」と明言。北九州近海で揚がったネタで握った寿司を持参するとみられます。

これに対し、新田知事は…

*新田知事
「武内市長に出前の意向があるということは伺っている」
「この時期どんな魚なのかと期待しているが、富山だととバイガイ、トヤマエビ、クロマグロなどが旬。北九州はコチ、ムラサキウニ、タイラギがおいしくなっているそうなので、こちらでは珍しいものを口にすることができるのかなと期待している」

注目の「すし会談」。果たして、開催場所は…。

寿司でつながる交流の輪。

互いに手を握り、日本の食文化発信が本格始動します。

遠く離れた自治体が「寿司」で組むタッグ…。

今後、どう展開していくのか目が離せません。

開催場所など会談の詳細は、近く発表されます。

富山テレビ
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