プレスリリース配信元:株式会社アジャイルウェア
~アジャイル開発についてのアンケートを実施~
プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」を提供する株式会社アジャイルウェア(本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:川端 光義)は、システムエンジニア400名を対象に、「アジャイル開発に関する調査」を実施しました。
【調査結果 概要】
・アジャイル開発のメリットは「要求や仕様変更への柔軟・迅速な対応」「市場投入の加速」「品質向上や不具合修正の迅速化」
・約8割がアジャイル開発導入後の成果を実感
・約4割がリリース計画の立てにくさに課題感。スキル不足への懸念も
・アジャイル開発で重視することは「顧客ニーズに応じた優先順位の決定」が最多
・アジャイル開発未導入の理由、1位「知識・スキル不足」2位「サービスやプロダクトがアジャイル開発に不向き」3位「チーム構造や組織文化が適していない」
【調査結果 詳細】
◼️アジャイル開発のメリットは「要求や仕様変更への柔軟・迅速な対応」「市場投入の加速」「品質向上や不具合修正の迅速化」
アジャイル開発を導入した目的は、「要求や仕様変更への柔軟・迅速な対応」が58.5%で最多となりました。
また、アジャイル開発に感じているメリットも、導入目的と同様に「要求や仕様変更への柔軟・迅速な対応」が最多となり、アジャイル開発の導入目的と実際のメリットには、ほとんどギャップがないことがわかりました(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
◼️約8割がアジャイル開発導入後の成果を実感
アジャイル開発導入前と導入後を比較した成果を尋ねたところ、約2割が「期待以上の成果」、約6割が「期待通り」と回答し、8割近くが導入効果を実感していることがわかりました(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
<期待以上の成果が出た・期待通りの成果が出た理由/一部抜粋>
・要求や状況の変化に迅速に対応できるようになった
・短いサイクルでリリースできるようになった
・メンバーの自立が促され、高いレベルでの開発が行えるようになった
・アライアンスコストが軽減された
・業務の効率化・スピード向上により、生産性が向上した
・コミュニケーションが円滑になり、認識のズレが減った
・品質向上と安定した開発が可能になった
・チームメンバーの意識向上や部内の活性化が進んだ
<期待した成果が出なかった理由/一部抜粋>
・スケジュール管理が難しく、見通しが悪い
・仕様変更が多く、開発者の負担が増大した
・工数やコストが増加した
・アジャイル開発の特性が合わなかった
・上層部がアジャイル開発の適用可否を理解せず、押し付けた
・メンバーのスキル不足が影響した
・評価制度との不整合
◼️約4割がリリース計画の立てにくさに課題感。スキル不足への懸念も
アジャイル開発の運用課題では、「リリース計画やロードマップが立てにくい」が37.5%で最も多く、「メンバーの知識・スキル不足」が25.5%、「スコープの頻繁な変動管理が難しい」が25.0%と続きました(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
また、アジャイル開発の成果が期待通りに出なかったと回答した層は、成果が期待以上・期待通りと回答した層に比べて、「レガシー環境や大規模案件への適用が難しい」、「手法やツール運用の形骸化」、「ドキュメンテーション不足」といった課題を多く抱えていることがわかりました(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
◼️アジャイル開発を社内浸透させるための工夫、1位「教育・トレーニング」2位「ツール整備」3位「ガイドライン作成」
アジャイル開発を社内に浸透させるための工夫を尋ねたところ、「教育・トレーニングの実施」が29.5%で最も多く、「ツールの整備」が28.0%、「ガイドライン・テンプレートの整備」が27.5%と続きました。
「特に実施していない」も23.0%と多く、背景として、アジャイル開発の形式的な導入や、ノウハウ・リソース不足で社内浸透を実施できていないことなどが考えられます(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
◼️アジャイル開発で重視することは「顧客ニーズに応じた優先順位の決定」が最多
アジャイル開発を進める上で重視していることを尋ねたところ、「顧客ニーズに応じた優先順位の決定」が40.0%で最も多く、「状況の見える化」が37.5%、「チーム内外の連携」が25.5%と続きました(n=200/アジャイル開発を採用している方)。
◼️アジャイル開発の導入予定、ハイブリッド開発とあわせて4割が検討中
ウォーターフォール型開発を採用している方に、今後アジャイル開発を導入する予定があるか尋ねたところ、「アジャイル開発を検討中」が9.5%、「ハイブリッド開発を検討中」が30.5%で、あわせて4割が検討中と回答しました(n=200/ウォーターフォール型開発を採用している方)。
※ハイブリッド開発:アジャイル開発とウォーターフォール型開発を両方取り入れる開発手法
◼️アジャイル開発未導入の理由、1位「知識・スキル不足」2位「サービスやプロダクトがアジャイル開発に不向き」3位「チーム構造や組織文化が適していない」
ウォーターフォール型開発を採用している方に、アジャイル開発を導入しない理由を尋ねたところ、「知識・スキル不足」が30.0%で最も多く、「サービスやプロダクトがアジャイル開発に不向き」が27.5%、「チーム構造や組織文化が適していない」が20.0%と続きました(n=200/ウォーターフォール型開発を採用している方)。
◼️アジャイル開発の期待効果TOP3、「仕様変更への柔軟な対応」「市場投入の加速」「プロジェクトのリスク低減」
ウォーターフォール型開発を採用している方に、今後アジャイル開発を導入する場合に期待する効果を尋ねたところ、「要求や仕様変更への柔軟・迅速な対応」が36.0%で最も多く、「市場投入の加速」が24.0%、「プロジェクトのリスク低減」が23.5%と続きました(n=200/ウォーターフォール型開発を採用している方)。
◼️アジャイル開発の導入に必要な要素、約半数が「教育・トレーニングの実施」と回答
ウォーターフォール型開発を採用している方に、アジャイル開発の導入を進めるために必要だと感じることを尋ねたところ、「アジャイル開発の教育・トレーニングの実施」が46.0%で最も多く、「成功事例の共有」が25.0%と続きました。
「必要なことがわからない」と回答した方も24.5%と多く、アジャイル開発に関するノウハウ不足が要因となり、導入を進められていないことが推察されました(n=200/現在ウォーターフォール型開発を採用している方)。
◼️アジャイルウェア アジャイルコーチ 平川 隆仁 コメント
アジャイル開発は単なる手法ではなく、組織全体の文化やマネジメントの変革を伴うものです。そのため、どのように根付かせ、継続的に最適化していくかが成功の鍵となります。今回の調査では、多くの企業がアジャイル開発のメリットを実感する一方で、適用範囲の拡大やリリース計画管理に課題を抱えていることが明らかになりました。
アジャイル開発を採用していない企業では、「知識・スキル不足」や「組織文化との適合性」に対する不安が、導入の障壁となっている実態も浮き彫りになりました。さらに、導入企業の約2割が「形骸化」を懸念しており、アジャイルの本質が十分に活かされていないケースも見受けられます。
特に、大規模プロジェクトでは「短期間の開発サイクル」が目的化しやすく、意思決定の柔軟性や自己組織化といったアジャイルの本質的な価値が失われがちです。変化による一時的な混乱を最小限に抑えつつ、アジャイルの価値を最大化するための工夫が求められます。
また、未導入企業の3割以上が「知識やスキルの不足」を理由に導入を見送っているという結果からも、教育・トレーニングの重要性が強く示唆されます。アジャイル導入を成功させるには、ツールによる可視化だけでなく、マネジメント層の理解を深め、継続的な学習と振り返りを組み込んだ文化づくりが不可欠です。
アジャイルの効果を持続的に引き出すためには、アジャイルコーチや実践者の支援を受けながら、組織全体でアジャイルの本質を理解し、実践と継続的な振り返り・フィードバックを重ねることで適応力を高めていくことが、今後ますます重要になるでしょう。
【調査概要】
調査名称:アジャイル開発についてのアンケート
調査機関:Freeasy
調査対象:製造業・情報通信業に従事するシステムエンジニア
調査方法:Webアンケート
調査日:2025年2月14日~2025年2月15日
有効回答数:400件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
◼️調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記の掲載をお願いします。
例:「アジャイルウェアの調査によると」「アジャイルウェア調べ」など
◼️「Lychee Redmine(ライチレッドマイン)」について
Lychee Redmineは、高機能かつ直感的で使いやすいガントチャート、工数の見える化と管理、QCDの可視化や報告に使えるレポート、EVM、CCPM、アジャイル開発で使えるカンバン・バックログなど、豊富な機能でチームのタスク管理から大規模なプロジェクト管理まで幅広く対応したプロジェクト管理ツールです。
利用シーンに合わせて4つの料金プランからお選びいただけます。
デモサイト・30日無料トライアルなど、実際にご利用頂いてから導入可能です。
Lychee Redmine 公式サイト
◼️会社概要
会社名:株式会社アジャイルウェア
大阪本社オフィス:大阪府大阪市中央区淡路町4-2-13 アーバンネット御堂筋ビル 11F
東京オフィス:東京都港区芝公園1-8-20 H¹O芝公園1204
代表者:代表取締役CEO 川端光義
URL:https://agileware.jp/
X:https://x.com/agileware_jp
事業内容:プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」の開発・提供、企業向けウェルビーイングサービス「KIWI GO」の開発・提供、アジャイル開発によるシステム構築
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

データ提供 PR TIMES
本記事の内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES (release_fujitv@prtimes.co.jp)までご連絡ください。また、製品・サービスなどに関するお問い合わせに関しましては、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。