岡山県内では焼失面積が最大となった3月の山林火災について、現場の一部で緊急に土砂流出や落石の対策が必要になったことが分かりました。治山事業を担う県は早期に対策を進める考えを示しました。

(岡山県 伊原木隆太知事)
「(火災で)地面を支えてくれた(木の)根が機能しなくなる。もしくは土の状態が変化する。これで梅雨になるとどういう力が働くか分からない。具体的な復旧に入りたい」

岡山県の伊原木知事は、5月20日の会見でこのように述べました。

岡山市と玉野市の山林、565ヘクタールを焼き、焼失面積は記録が残る中で県内で最大となった今回の山林火災。県などが現場で調査を行ったところ、56本ある渓流のうち1本で、大雨の時に土砂が流出し下流の住宅などに被害を与える恐れがあることが分かりました。また、落石対策が必要な場所も1カ所見つかりました。

県は国などと協議して早急に対策を進めるとしています。また山林を再生させるため、植栽を含めた復旧計画を2025年度中に作成する方針です。

岡山放送
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