無料で法律相談した回数を水増した書類を法テラスに提出し、援助費を不正に受け取ったとして大洲市の男性弁護士が16日に業務停止1カ月の処分を受けました。
業務停止1カ月の処分を受けたのは、大洲市中村に事務所を構える村上勝也弁護士です。
愛媛弁護士会によりますと、村上弁護士は依頼者の法律相談を無料で受けられるよう費用を肩代わりする法テラス制度を悪用。2022年までの約半年間、7人の依頼者から1回ずつしか受けていないのに、あわせて15回対応したとウソの書類を作成し、水増しした相談料を法テラスに請求しました。
愛媛弁護士会は法テラスから情報提供を受け、村上弁護士に聞き取りを行って事実を確認しました。
水増ししたのは8回分であわせて4万4000円で、不正に受け取っていたのは1回分の5500円。このほかは支払ってなかったとしています。村上弁護士は既に不正に受け取った金額を返還しているということです。
愛媛弁護士会の永井卓也会長は「弁護士に対する社会的信頼を著しく損なう行為で遺憾。弁護士会として会員に注意喚起し再発防止に努めたい」としています。
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