岩手県大船渡市の山林火災を受け、県は山の保水力が低くなっている場所に土砂災害の被害を防ぐ「砂防えん堤」などを新たに整備することを明らかにしました。

大船渡市の山林火災で焼けた山では地表を保護する落ち葉などが無くなっているため、保水力が低下し土砂災害が発生するリスクが高まっています。

県は国に土砂災害対策を求めていて、5月に2つの緊急事業が採択されました。

一つ目は土石流を防ぐダムの一種「砂防えん堤」を整備する事業で、赤崎町の合足地区に2基、三陸町綾里の坂本地区に1基設けられます。

このほかすでに被災地域に2基ある砂防えん堤についてたまった土砂を取り除く工事なども行われます。

二つ目は土砂や倒木の流出を防ぐ「治山ダム」の整備事業で、三陸町綾里の小路地区に新たに1基整備されます。

2つの事業費は合わせて17億3000万円となります。

いずれの事業も測量や設計などをしたあと、2025年度内をめどに地権者の同意が得られ次第工事に着手する予定です。

岩手めんこいテレビ
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